この作品「長い散歩」である。
2006年モントリオール世界映画祭でグランプリに
輝いた、まさに奥田監督の金字塔となった作品です。
長年学校の校長として勤め上げた松太郎は、自分の
奥さんをアルコール依存症に陥らせて、娘との溝も
埋まらないようなそんなさびしい老後を送っていた。
そんな彼が始めた一人暮らし、隣の部屋にはあれた生活を
している母子とそのヒモが暮らしていた。
夜な夜な聞こえてくる隣の声。そして虐待されていると
思われる女の子、幸、はだしでいつもいる幸、メロンパンと
コーヒー牛乳が彼女のごはん、母親は子供のご飯を作ろう
とはしない。一日200円それがその子の命をつなぐお金
であった。やがて体を鍛えて松太郎は少女との奇妙な関係を
きずいて行く。それはあたかも自分自身が過去に置いてきた、
娘との時を取り戻すかのように・・・・・
やっぱり、緒形拳はすごい演技をしますわ。
それにもましてこの女の子のすごいこと。実際の設定年齢に
近い女の子がオーデションで選ばれたそうなんですが、
このコが実にすばらしいのです、たった4歳ぐらいの女の子が
大人の演技に負けていません。海外の賞をとったのは
もしかしたらこの子の演技によるところは多いのかも
しれないのです。それぐらい大人に混じって頑張っていました。
だから彼女の名前もしっかりと3番目にクレジットされています。
杉浦花菜ちゃん、覚えておきましょう。
背中に背負った天子の羽がなんといえない意味を含んでいます。
緒形拳にとっての天使が彼女だったのかもしれません。
最後にUAの「傘がない」という井上陽水の曲が流れるのですが
この曲がなんともいえないはまりの曲になっています。
じーんと胸に響きます。
この作品は1月中旬より梅田ガーデンシネマにて公開されます。
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