今から5年前の2001年1月26日、新大久保駅で自らを犠牲にして人の命を救おうとした韓国人青年イ・スヒョンさんのことを偲んで作られた日韓合同製作の映画です。
最初はどんなもんだろうと思っていたこの作品、観終わった後にジーンと感動が胸に押し寄せてくる。韓国映画にありがちなこれでもかこれでもかという畳み込むような演出ではないけど、最後のマーキーの歌を聞く頃には・・・かなりやられてしまいました。
イ・テソンという韓国の若手俳優が主人公のイ・スヒョンを演じているのですが、日本語を使いこなすのはかなり難しかったと思うのですが、相当練習したんでしょうね。まあ、韓国人留学生という設定なので何の違和感もありませんでした。そして、この映画にも韓国がいまだに徴兵制度を行っていて、2年から2年半も兵役につかなければならないということで、いかに男子の生き方に影響を与えているかを垣間見ることができます。
日本と韓国がもし戦争をしたら、負けるでしょうね。だれきった学生生活を送る日本と徴兵制で心と体を鍛えている韓国人男子とでは根っこの太さが違うような気がします。うーん、そうかといって徴兵制に賛成というわけではありませんが・・・
そうそう「冬のソナタ」のお父さん役のジョン・ドンファンさんも出演しています。彼の顔をみるとどうしても「冬ソナ」を思い出しますが、冬ソナファンの方にはこの方を見に行くだけでもいいのでは?
あと原日出子さんや竹中直人さんも出てきます。竹中さんが登場するとどうしてもオーバーな台詞まわしが気になるのだが、これが竹中さんの持ち味なのでいたしかたがない。全体的に事実に基づいた作品作りということだが、このあたりがフィクションを強く感じさせる場面だろう。
亡くなられたイ・スヒョンさんの人柄が実によくて、韓国と日本の父の威厳の差が如実に感じられる。昔のオヤジは怖かったんだよな。
日本人を救おうとして犠牲になられたイ・スヒョンさんの名前はこの映画によって永遠に刻まれたと思います。この映画がある限り彼は記憶の中に生き続ける日本と韓国の架け橋であり続けるでしょう。
公開1月27日梅田ブルク7他

