久しぶりに巨費を投じた作品を見た。総費用120億円。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の監督、
アルフォンソ・キュアロンがメガホンを取っているこの作品、
テーマが笑えない、本当にありそうな内容なのだ。
時代は2027年いまからおよそ20年後の地球。人類に突然生殖の
機能がなくなってしまう。最後に生まれた子供からもう何年も経つ。
その子が殺されて世界中は悲しみに包まれている。そんな中、
自暴自棄的な生活をしているセオ(クライブ・オーウェン)がとある
組織に拉致される。
そこには彼の元彼女ジュリアン(ジュリアン・ムーア)がいたのだった。
彼女への思いを断ち切れないセオの行動・そして反政府組織フィッシュと
政府軍との戦い。そこに絡む、キーという女性をめぐる展開。
どうなるのか?
クライブ・オーウェンはなかなか渋い、「ボーンアイデンティティー」で
適役を見事に演じ、それから「キング・アーサー」の主役に抜擢された。
男くささを感じさせてくれる役者なのである。
ジュリアン・ムーアは「ブギーナイツ」「マグノリア」「ハンニバル」
などに出演している、女優でビューが30歳という遅咲きの彼女では
あるが知的で存在感のある演技でどの映画でも輝いている。
そんな二人ではあるが本当の主役はキーという女性かもしれない。
戦火を生き抜く母の強さを感じる。
全体的に画面は暗く、今までの未来を描いた作品とは一線を隔す出来と
なっているのである。しかも戦争によって巻き起こる塵灰がたちこめ
こちらまで息苦しくなってくるほどである。
見終わってもその感じは残る・・・・
この後ネタばれの可能性あります。
感動を呼ぶシーンは子供が建物から出てくるシーン。
命の尊さを画面の中であらわしているかのような演出。
そのシーンはさすがに胸を打たれる思いがした・・・・
最後の海でのシーンはどうだろうか?
結局みんなが消えてしまった。新しい命を除いて・・・
最後に希望という一縷の望みはつないでくれたが・・・・・
見終わって胸にずーんと重い石が残るようなそんな作品である。
11月18日公開
公式ホームページ
http://www.tomorrow-world.com/


